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船天井


船天井
【ふなてんじょう】

第二代岡山城主宇喜多秀家が朝鮮出兵で乗り込んだ御座船の一部で、高梁市上谷町の松連寺に寄進されている「格天井(ごうてんじょう)(船天井)と船戸」=岡山県重要文化財=が十二月一日、高梁地域観光協議会の「お宝公開」イベントで、約二十年ぶりに一般公開される。
豊臣秀吉による文禄の役(一五九二〜九三年)で総大将だった秀家が、戦勝祈願の祈とうのお礼として帰国後、御座船の格天井と船戸を使って寺に観音堂を建てたという。
天井の計六十の格間(ごうま)に、秀吉の紋所・太閤桐(たいこうぎり)が、金ぱく押しで描かれている。船戸は高さ百五十五センチ、幅七十七センチが二枚残る。
普段は非公開だが、同協議会の観光キャンペーンに協力した。解説をする予定の荘宥海(しょうゆうかい)住職は「格天井と船戸から、大変立派な船だったと思われる」と話している。
一般公開は無料で、午前十時と午後一時からの二回。問い合わせは高梁市商工観光推進室(0866(21)0229)。
宇喜多秀家が松連寺に寄進した格天井。金ぱく押しの太閤桐の紋所がある (山陽新聞)