トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ RSS ログイン

備中神楽


備中神楽

備中神楽は、高梁市.上房郡.川上郡・新見市・阿哲郡・総社市・小田郡・後月郡などを中心とした地域に伝わるもので、国の重要無形民俗文化財に指定されている。備中神楽は、秋から冬にかけて行う、荒神の祭りの荒神神楽である。

<出典:高梁歴史読本高梁青年会議所発行>

索引【び】分類[備中神楽]登録日-2003/10/2219:01

西林国橋(にしばやしこっきょう)は、明和元年(1764年)、高梁市福地に生まれました。自身が神官で、青年期には京都へ出て国学を学びます、このころの京都は上方あたりでは諸芸が盛んな時代であり、能・狂言・歌舞枝・浄瑠璃・落語・曲芸などが円熟期を迎えていました。
国橋は、そうした京の諸芸をつぶさにみて神楽の再編成を考えたのだろうと考えられています。

国橋は記紀を中心に「天の岩声開き」と「大国主の命の国譲り」「素戔鳴(すさのお)の命の
大蛇過治」「吉備津」などの神話をとりあげ、『吉今和歌集』を中心にいくつかの和歌を引用し、さらに既成の諸芸諸要素を取り入れて神楽の演劇化をはかりました。これがのちに神代神楽と呼ばれるようになりました。

また、それまで神官が演じていた神楽も、国橋の神代神楽登場と共に神楽を舞う玄人「神楽太夫」が登場、熟練の芸を競うようになりました。

一般的には、神代神楽の「国譲り」と「大蛇退治」を中心に、前段に榊舞・導き・猿田彦の舞を加えて秋祭りなどに奉納されるかぐらを「宮神楽」といいどこでも見られる神楽です。
また「荒神の式年神楽」と言われる神事色の強い神楽も加えた総称が「備中神楽」と言われる物です