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神楽の起源


神楽の起源
【かぐらのきげん】

備中神楽は、荒神(こうじん)神楽と神代(じんだい)神楽の二つに他の要素が組み合わされているのが特色である。 荒神神楽の起源は室町時代まで遡る。荒神は、土、および火の神のことで、大地の恵みを与えてくれる神でもあり、災害をもたらす神でもある。農民たちの切実な祈りとして、この荒神を鎮める祭りが荒神神楽として伝わった。 これに比べ、神代神楽は約二百年前に創作された。今の川上成羽町日名(かみひな)の神官、西林国橋(にしばやし・こっきょう)が、健全な農村娯楽として、古事記や日本書紀の神話を元に、三つの神能劇を創作。「天(あめ)の岩戸(いわと)開きの能」「国譲(くにゆず)りの能」「八重(やえがき)の能」の三つで、すべて「能(のう)」と呼ぶ。「国譲りの能」は別名「杵築(きつぎ)の能」とも言う。 現在、備中神楽はこの三つの能を指すようになったが、荒神神楽を忘れてはならない。