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新影流三学九箇燕飛天狗書


新影流三学九箇燕飛天狗書
【しんかげりゅうさんがくきゅうかえんぴてんぐしょう】

本書は備中松山藩の剣術流儀である新陰流(しんかげりゅう)のい わゆる皆伝書です。 新峯流は戦国時代の武術家上泉信綱(かみいずみのぶつな)(?〜 1573、伊勢守、武蔵守初名秀綱)が開いた新 影流をその弟子柳生宗厳(やぎゅうむねよし)(1529〜1606、但馬 守、号ま石舟斎)が受継ぎ、新陰流(俗に柳生新陰 流)として、全国に普及しました。書名にある「三 学」、一几箇」、「燕飛」、「天狗書」はいずれも新陰 流の業(わさ)名です。 備中し山藩(板倉家)では、代々熊田家が師範 として流儀を受継ぎ、熊田恰(あたか)(1825〜1868)の 名も見えます。また、その弟子清水壽介(しみずとしすけ)(1830 〜1861、講(いみな)は源衛)、団藤善平(だんどうぜんべい)(1835〜1879、 講は得義)はいずれも幕末に名を馳せた剣術家で す。本書は両名の名で、山本芳治郎に与えられた ものです、 なお、清水壽介は歌入清水比庵(1883〜 1975、五市名誉市民)の祖父であり、団藤善平 は東京大学名誉教授で元最高裁判所判事の団藤重光氏の祖父でもあります。 (広報