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祇園寺(補陀洛山感神院祇園寺)と天狗大杉・祓園踊り


祇園寺(補陀洛山感神院祇園寺)と天狗大杉・祓園踊り

所在地高梁市巨瀬

真言宗仁和寺派の中本寺として栄えた祇園寺は、弘仁3年(812)弘法大師の創建と伝えられる古刹で、標高500mの山上にあり、平安時代に興隆した山岳仏教の姿を今も残している。本堂の観音堂は備中松山藩主・水谷勝宗が再建したもので、鎮守社として牛頭天王を祀る祇園杜があり、明治政府が行なった神仏分離政策を免れた珍しいものである。

本堂の千手観音および脇仏は、市指定の重要文化財、境内にある石造宝塔は、高さ3.58mの花商岩製で、延文2年(1357)の銘があり県指定の重要文化財である。祇園杜境内には天狗大スギと呼ばれる大木がある。推定樹齢約1、000年〜1、200年で、杉の中では県下第1位の根回り(11.4m)をしている巨樹である。また毎年8月27日の夏祭りの夜は、祇園踊りが踊られる。祇園踊りは、300年の伝統をもち、華やかで陽気な一般の盆踊りに対して、地味で、静かで、多分に信仰的、民俗的なものを残している。

大狗大杉(市指定重要文化財昭和38年7月26日指定)
石造宝塔(県指定重要文化財昭和34年3月27日指定)

出典:高梁観光百選

索引【ぎ】 分類[神社・仏閣]