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猿尾


猿尾

高梁市落合町阿部の落合橋の下付近には、江戸中期に造られた、県内最大級の高瀬舟の船着き場の堤防・猿尾がある。

猿尾高瀬舟船着き場本体の上流に設け、流れを緩めた石で、昭和中期までは高梁の各所で見られたが現在数はとても少なくなった。落合橋付近の猿尾高梁川右岸に築かれ、長さ約五十材、幅五材、高さ二材。下流先端部約十材には、もう一段、一材前後の石が積-まれている。

一帯には当時市場があり、一六七〇年前後、備中松山藩主水谷家が、船着き場の一環で整備した。県内には二、三材前後の小規模な猿尾は残っでいるが、これほど大規樟なのはほかにないという。