トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ RSS ログイン

ミサキ


ミサキは、古くは御先、つまり前駆の意味をもつもので、神の先馳け、先達ちを指すものであった。神をお迎えしょうとする時には、神が祭の庭にお降りになることをつげる鳥獣などをミサキと呼ぶこともあった。しかしその、、、サキも、ただ神のお降りをつげるだけのものでなく、後に、神の使者として、神の力の一部を具えるようになり、村や家の守護神ともなった。

ミサキは守護神としての働きから、その意にさからうものには激しく崇るという件格をもっていた。、ミサキの中には人を変死させたり、火事を起こしたりする。恐しい働きを示すだけの一群の、ミサキもあり、この場合は山伏や法印さんに拝んでもらい、人々の不安を除くためにそのミサキをまつることもあった。市内におけるミサキも、このようないろいろのかたちで祭られていて、その性格は必ずしも同一ではない。神の使老としては、木野山さまの狼、稲荷さまの狐、山王さまの猿などがあり、また市内には変死のあった場所にまつったミサキさまが比較的に多い。