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「梁」のものがたり


「梁」のものがたり

高梁」の「梁」は橋ではなく、どうしてこの字を用いるようになったのでしょう。このことを探るために、「高梁」という地名の由来を知る必要があります。いろいろな説がありますが、高梁市史には『古くは高橋と称したが、高橋九郎左衛門が備中守護として来た際、城主の姓と地名が同じであるのは望ましくないという理由で松山と改め、その後明治二年になって、伊予松山と混同するため、もとの高橋にもどし「橋」の字に雅字の「梁」を当てて高梁(たかはし)とした』とあります。

つまり、明治時代から「梁」を用いるようになったのです。「梁」の字は、柱と柱を固く結び屋根を支える梁(はり)を意味し、高梁は天と地を結ぶ高い橋を表現しています。公用では「」ではなく「梁」を使います3月号でもお知らせしましたが、高梁の「梁」は梁が正字では俗字となります。今から数年前20までは、高梁駅構内の表示や国土交通省(当時は建設省)の標識、バイクのナンバープレート、市内の看板など、標識の半分以上は俗字を使っていました。書道では、古くから省画といって俗字で代用していたため俗字が俗字として広まったようです。決して間違いではありませんが、公用では正しい字を使うことが望ましいと改められ、「梁」の字を使うようになりました。

企画課公聴広報
★情報もと:広報たかはし