成羽川 【なりわがわ】 高梁川の最大支流で、広島県北東端の道後山(1269メートル)に源を発し、広島県内では東城川と呼ばれ、帝釈(たいしゃく)川を合わせて岡山県に入り、成羽川となり、吉備高原を深いV字谷を刻んで東流し、高梁市で高梁川と合流します。川名は、水音の「鳴波(なりわ)」から、「ナリ」は「平坦地」、「ハ」は「端」とする説があります。 この「なりわ」は、 「(ン)ガリ・ウア」、NGARI-UA(ngari=annoyance,greatness,power;ua=backbone,neck,thick twisted or plaited hem on the collar of a cloak)、「厚い縁のある(深い峡谷を刻んでいる)・厄介な(人を悩ませる)(川)」(「(ン)ガリ」のNG音がN音に変化して「ナリ」となった) の転訛と解します。 (R)