観音山三十三観音 所在地高梁市津川町今津 津川町出口(でぐち)にあり、西国三十三番「子安(こやす)観音」と言う。文政(ふんせい)3年(1820)の「開基録」に依れば、「十一面観音」上醍醐寺(かみたいごし)誓嗣子安産「十一面菩薩」、すなわち観世音はこの霊地なりとある。小児の出産生育など縁薄き者共には小児を授け守らせると説かれ、御本尊が夢の中に現れ「生安にして出で、・賢い子に育つよう萬知(まんち)を授け給ふ」とお告げあり、寺号を「出賢山生安寺(しゆつけんざんしようあんじ)」と改名した。なお、ここは備中兵乱時代に戦死した者の菩提所でもあった。 索引【か】 分類[史跡・古墳]